1冊のテキストをひたすら繰り返した独学の英語学習

恥ずかしながら、英語の勉強を始めたのは30歳を過ぎてからです。

それまで完全な英語嫌い、日本に来る旅行客は日本語を学んでおくべきだし、私は日本から出ることもないのだから英語は不要だと思っていました。

それが一念発起したきっかけは、今でもよく分かりません。当時も、聞かれると「Impulse!」と答えていました。

英語学習を再開するにあたり、とにかくネックになったのが、基本的な語彙力のなさ。

実は大学受験もしていません。そして高校卒業から10年以上の時間が経っているわけです。

文法以前の問題です。

何か大きな転機があったわけでもないので、もちろん全て独学ですから、取っ掛かりを見つけるのも苦労した覚えがあります。

まずは単語のテキストをさらおう、と思ったものの……十代、二十代の方には想像できないかもしれませんが、普段から勉強熱心な人でない限り、記憶力というものは加速度的に落ちます。

びっくりするほど落ちます。

下地がゼロなのだからなおさらです。

綴りについての勘のようなものも働きません。

aかeか、lかrかといった事、例えばcreaterではなくcreatorである、と言われても「何故?」という状態。

ほとんど全て大人が感じるだろう「もっと勉強しておくのだった」という後悔で落ち込んでいたとき、「質より量」という学習方法を知りました。

とにかく一冊をぐるぐる回す、1つ1つの単語を覚えてしまおうとしない、というものです。

ちょっとすれ違ったイケメンや美人より、職場や学校で毎日見る顔をよく覚えていますよね。そういうことです。そういうことなんだ、と信じました。

会釈だけする程度の相手でも、毎日であればなんとなく愛着が沸きませんか?

単語でもそれが起こりました。初めて自主的に買ったテキストを、寝る直前まで、起きたらすぐ、仕事の休憩時間にも眺めていました。

暗記しようというより、とにかく眺めていた感じです。日常のちょっとした物事を、頭の中で英単語に変換できるようになり始めたのは、3周くらいしてからだったと思います。

何度も重ねたシャープペンシルの線で単語が見えなくなり、マーカーに持ち替え、その色も一周ごとに替え、よれよれになった一冊が、宝物のようになりました。

テキストのはじめに出てきたRespect、今でも大好きな単語です。

そのやり方で、生まれて初めて、テキストを1冊やり通し、丸暗記までできたことは、非常に大きな自信になりました。どのくらいの大きさかというと、退職して1年間の語学留学に飛んでいってしまったくらいです(笑)。

そうそう、初めてクリアしたテキストは、一緒に連れて行きました!

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